TOPPERS/ECNLは、エコーネットコンソーシアムで規定される「ECHONET Lite 通信ミドルウェア」仕様準拠のミドルウェアです。 TOPPERS/ECNLは、2013年度 ソフトウェア開発委託事業「ECHONET Lite ミドルウェア」として開発されました。 タスク管理のOSとしてTOPPERS/ASPと、ネットワークプロトコルスタックのTINETを使用し、IPv4のUDPで通信を行います。
ECHONET Lite では、操作対象の機器を機器オブジェクトとして定義し、機器の機能へのアクセスをプロパティ操作として定義します。
本ミドルウェアでは、この機器オブジェクトの定義をTOPPERS新世代カーネル用コンフィギュレータで行えるよう静的APIを提供します。
ユーザーは静的APIで機器オブジェクトを定義し、ビルド時にコンフィギュレータがC言語コードを出力します。
この出力結果をミドルウェアの動作に利用し、ECHONET Lite の通信処理を行います。
機器オブジェクトのプロパティ設定や取得はユーザーの関数で行うため、静的APIで指定したコールバックを呼び出します。
また、いくつかのプロパティは静的APIで定義された情報を元に、コンフィギュレータで自動的に生成します。
使い方の概要はこちらの資料、
アプリケーションの作成手順はこちらの資料も参考にしてください。
使用例としていくつかの機器を実装したサンプルアプリケーションを提供します。
サンプルアプリケーションとして以下のターゲットで動作するものが用意されています。
サンプルアプリケーションの開発環境として以下を使用します。
また、サンプルアプリケーションには以下のECHONET Lite 機器が用意されています。
追加としてIPv6のUDPで通信を行うサンプルアプリケーションも含まれます。 このサンプルはリンクローカルアドレスのみで動作します。
TOPPERS/ECNLの最新リリースはこちらからダウンロードできます。
TOPPERS/ECNLを使用したアプリケーションのスケルトンを生成するツールを提供いたします。
このツールは、ECHONET 機器オブジェクト詳細規定 Release Cに対応しています。
現状では、すべてのプロパティに対応していないβ版になります。
ツールの使用方法は、アプリケーション作成手順の資料を参考にしてください。
ツールの推奨動作環境は以下の通りです。
TOPPERS/ECNL アプリケーション スケルトン生成ツールの最新リリースはこちらからダウンロードできます。
TOPPERS/ECNLで使用している TINET は FreeBSD のコードをベースとしているため、 TINET の使用にあたっては、TOPPERSライセン スに加えて、 FreeBSD のライセンス条件にも従う必要があります。 TINETの詳細は「TINETとは」をご参照ください。
エコーネット規格対応製品の開発に必要なメーカコードを取得するには、 エコーネットコンソーシアムへの入会が必要になります。 また、ECHONET Lite規格の認証は製品に対して行われるため、 TOPPERS/ECNLを使用した製品でも別途認証を受ける必要があります。
TOPPERSプロジェクトのメンバとして、TOPPERS/ECNLカーネルの開発に参加している開発スタッフは次の通りです(所属は参加した時点のもの)。
名前 | 所属 | 時期 |
---|---|---|
長島宏明 | コアーズ株式会社 | 2013年〜 |
※ 開発スタッフの名前は、掲載を了承された方のみ記載しています。