(toppers-users 2006) NEXCESS上級コース01「リアルタイムOSの内部構造」の案内

TAKADA Hiroaki hiro @ ertl.jp
2005年 6月 8日 (水) 09:25:11 JST


皆様

名古屋大学組込みソフトウェア技術者人材養成プログラム(NEXCESS)では、7 
月4日〜6日に上級コース01「リアルタイムOSの内部構造」を開講します。この
コースでは、TOPPERS/JSPカーネルを題材に、リアルタイムOSの内部構造を解
説します。詳しくは、下の案内をご覧下さい。

なお、昨年度は NEXCESS のすべてのコースを紹介していましたが、今年度は、
特に TOPPERS に関連の深いもののみを流させて頂きます。他のコースにも興
味のある方は、NEXCESSメーリングリストに登録くださると幸いです。登録方
法については、以下のURLをご覧ください。

http://www.nexcess.itc.nagoya-u.ac.jp/ml/ml.html

多数のご参加をお待ちしております。

高田広章
名古屋大学

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   上級コース01「リアルタイムOSの内部構造」の申し込みを開始します
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上級コース01「リアルタイムOSの内部構造」を
以下の3日間の日程で、開講します。
 2005年 7月 4日(月)9:30−17:00
       7月 5日(火)9:30−17:00
       7月 6日(水)9:30−17:00

受講生の募集を、6月16日(木)24:00まで行います。
どうぞお申込み下さい。
受付終了後に選考を行い、選考結果を6月20日(月)までにご連絡します。

内容説明とお申込み受付は、Webで行っています。
 http://www.nexcess.itc.nagoya-u.ac.jp/
     左側メニューの「コース概要・申込」から、
   上級コース01「リアルタイムOSの内部構造」


■費用
・受講料:無料 (文部科学省の科学技術振興調整費により支払われます)
・懇親会費:1,000円
  7月4日に、クラスの親睦を深めるための懇親会を行います。任意出席です。
  懇親会に出席する方は、懇親会費が必要です。

■場所
 名古屋大学 IB電子情報館南棟 285号室
 (http://www.nexcess.itc.nagoya-u.ac.jp/map/map.html)

■定員
 20名
 定員を超える受講申込があった場合には選考します。

■講師 : 都合により変更する場合があります
 高田広章(名古屋大学)、本田晋也(名古屋大学)

■概要
 最近の組込みソフトウェア開発では、リアルタイムOSが使われることが
多くなっていますが、リアルタイムOSを使いこなすためには、その内部構造
について知っていることが大きな助けになります。
 このコースでは、μITRON仕様のリアルタイムカーネルである TOPPERS/JSP
カーネルを題材に、その内部構造について学びます。TOPPERS/JSPカーネルの
開発者2名が、なぜそのような設計にしたかに踏み込んで解説します。
また、リアルタイムシステムの性能評価方法と、JTAG ICEを用いたソフト
ウェア開発環境のセットアップ方法と使用方法についても学びます。
 アプリケーション開発者がリアルタイムOSの内部構造を知ることで、
OSの能力を活かしたアプリケーションの設計が可能になります。
また、性能評価方法を学ぶことで、アプリケーションの正しい性能評価が可能
になり、品質向上につながることが期待できます。
 リアルタイムOSを使った組込みソフトウェア開発に従事しているが、その
内部について全く知らないという技術者の方に最適なコースです。

■実習教材
受講者1人に以下の実習教材1セットを用意しています。
・開発用ホストPC
 WindowsPC, GCC開発ツール(Cygwin環境)開発環境をセットアップ済
・演習用マイコンボード
 日立超LSIシステムズ製 MS7727CP01
 (http://www.hitachi-ul.co.jp/SH-SE/TENGINE/index.html)
・JTAG ICE
 ソフィアシステム製 JTAG ICE UniSTACII/J
 (http://www.sophia-systems.co.jp/ice/products/UniSTAC_J/)

■到達目標
・リアルタイムカーネルの内部構造が理解できる
・リアルタイムシステムの性能評価手法が理解できる
・JTAG ICEを用いたソフトウェア開発環境について理解できる

■対象者
・リアルタイムOSを用いた組込みソフトウェア開発に従事されている方、
 従事される予定の方
・リアルタイムOSの研究・開発に従事される予定の方
ただし、NEXCESS上級コース01を既に受講された方は除きます。

■前提条件
・リアルタイムカーネルの使用方法(外部仕様)を理解していること
 申込み時にμITRON仕様について知っている必要はありませんが、
 開催日までに予習してきていただきます。
・C言語のプログラミングができること
・マイクロプロセッサの基本機能(機械語,割込み)について
 知っていること。SH3について知っている必要はありません。

■内容
第1日目
 μITRON仕様の概要、SH3のアーキテクチャ、
 実習環境JTAG ICEのセットアップ
第2日目
 リアルタイムカーネルの構造、カーネルの典型的な動作例、ディスパッチャ
 割込み出入口処理、TCBとレディキューの構造、サービスコールのコード解説
第3日目
 待ち状態を表現するデータ構造、セマフォコントロールブロックの構造、
 カーネルの性能評価

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NEXCESSは、文部科学省の科学技術振興調整費によって、
名古屋大学情報連携基盤センターが、名古屋大学大学院情報科学研究科の
協力を得て実施するものです。
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メーリングリストの設定は,下記URLから行ってください
http://www.nexcess.itc.nagoya-u.ac.jp/ml/ml.html
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お問い合わせ先
 〒464-8601  名古屋市千種区不老町
        名古屋大学 情報連携基盤センター NEXCESS事務局
  TEL/FAX : 052-789-5284
  E-mail : nexcess @ itc.nagoya-u.ac.jp
  URL :  http://www.nexcess.itc.nagoya-u.ac.jp/
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