(toppers-users 3017) TOPPERS/FMPカーネル Release 1.0.1 のリリース

Shinya Honda honda @ ertl.jp
2009年 8月 18日 (火) 14:55:59 JST


皆様

名古屋大学の本田です。

TOPPERS/FMPカーネル Release 1.0.1 をリリースしましたのでお知らせします.

https://www.toppers.jp/fmp-download.html

Release 1.0.0 からの変更点
------------------------------------------------------------------------
・共通部
 ・ディスパッチ禁止状態のプロセッサのタスクからディスパッチ許可状態の別
   プロセッサに mrot_rdq してもローテートされない問題を修正

 ・call_texrtn()で他のタスクにディスパッチする際の問題を修正
   タスクロックを取得したいたまま,ディスパッチしていたため,解放して呼
   び出すように変更.

 ・改行コードをLFに統一.

 ・「CPU例外番号」ないしは「例外番号」を「CPU例外ハンドラ番号」に統一

 ・imact_tskでプロセッサIDのチェックが抜けていた問題を修正

 ・プロセッサロック時のT_ACQUIRE_NESTED_LOCK_AND_CHECK_RUNNABLEの修正

 ・msta_cycでTA_PHS属性でない周期ハンドラの起動時刻を起動位相に修正

 ・mact_tskにより起動要求がキューイングされたタスクを ter_tsk しても
   マイグレーションされない問題を修正

 ・バリア同期関連のコードのループ変数を volatile を付加

 ・ext_tskでマイグレーションする場合にマイグレーション要求がクリアされ
   ない問題を修正

 ・ref_spnがCPUロック状態で正常終了する問題を修正

 ・get_pid/iget_pidがCPUロック状態で正常終了する問題を修正

 ・msta_alm()/imsta_alm()/msta_cyc()をTPRC_INI指定で発行すると E_ID が
   返る問題を修正

 ・imsta_alm() を TPRC_INI 指定で発行しても対象アラームハンドラが起動さ
   れない問題を修正

 ・スピンロックを取得した状態で,loc_cpu()/iloc_cpu()/unl_cpu()
   /iunl_cpu()を発行すると E_CTX エラーとなる問題を修正

 ・try_spn/itry_spnで既にロック獲得されている場合のエラーコードが
   E_TMOUT になる問題の修正

 ・ref_spnで他コアからスピンロックの状態を参照できない問題を修正

 ・マクロ名の変更(TPRC_INIT -> TPRC_INI)

 ・unl_spn/iunl_spnのエラーコードの修正

 ・ena_int/dis_intのチェックに関する修正

 ・sus_tskのロックマクロの変更

 ・T_ACQUIRE_NESTED_DUAL_LOCK_AND_CHECK_MIG()の修正

 ・wait_tmoutが使用するロックマクロの変更

 ・ext_tskの使用するロックマクロの変更

 ・sus_tskの使用するロックマクロの変更

 ・stp_cyc/ref_cycの使用するロックマクロの変更

 ・mrot_rdqで使用するロックマクロの修正

 ・fsnd_dtqでの使用するロックマクロの修正

 ・can_wupでの使用するロックマクロの修正

 ・別プロセッサに所属する実行状態のタスクに対するref_tskを発行した
   場合の問題の修正.

 ・未仕様の管理ブロックが生成される問題を修正


・ARM依存部
 ・「CPU例外番号」ないしは「例外番号」を「CPU例外ハンドラ番号」に統一.

 ・例外フレーム入れる例外前の割込み優先度マスクの値をターゲット依存の
   値から外部表現に変更.


・MPCore依存部
 ・CPUEXC3 と CPUEXC4 を修正.
   サンプルプログラム用の定義(CPUEXC1...) をターゲット依存部に異動

 ・INTHDR_ENTRY() でextern宣言を出力しないように変更.


・AT91SKYEY依存部
 ・newlibのサポート.サポートに伴い,SkyEyeはTOPPERSプロジェクトから公
   開している SkyEye -V1.2 DeviceManager Extension 2.0.3 以降 が必要とな
   る.

 ・gcovのサポート.

 ・lcovのサポート.

 ・target_timer_initialize()でタイマ周期にTIMER_CLOCKの値を反映するよう
   に修正.

 ・性能評価用のマクロをサイクルカウンタの値を取得するように定義.


・CT11MPCore依存部
 ・サンプルプログラム用の定義(CPUEXC1...) をターゲット依存部に異動.


・Nios II 依存部
 ・「CPU例外番号」ないしは「例外番号」を「CPU例外ハンドラ番号」に統一.


・テストプログラム関連
 ・test/test_mact_tsk{1,2,3} 及び test/test_mig_tsk{1,2}が動作しない問
   題を修正.

 ・テストライブラリにバリア同期関数を追加

 ・チェックポイント表示時にプロセッサIDも同時に表示

 ・チェックポイント関数で割込みロック後にプロセッサIDを取得していた問
   題を修正

 ・チェックポイント関数と完了チェックポイントでのPRCIDの取得をsil関数
   に変更

 ・test_spin_lock.c の修正.

 ・test_mact_tsk2.c の修正.

 ・CPU例外のテスト(シングルプロセッサ)を追加.

 ・タスク例外のテスト(シングルプロセッサ)を追加.

 ・セマフォのテスト(シングルプロセッサ)を追加.

 ・システム状態に関するテスト(シングルプロセッサ)を追加.


・性能評価プログラム関連
 ・sig_semの実行時間計測プログラムの追加

------------------------------------------------------------------------
-- 
本田 晋也(Shinya Honda)
名古屋大学 大学院情報科学研究科 附属組込みシステム研究センター 助教
E-mail  honda @ ertl.jp
WWW     http://www.ertl.jp/~honda/
TEL/FAX 052-789-2795/5889