(toppers-users 1823) 名古屋大学NEXCESS上級コース01「リアルタイムOSの内部構造」開講のお知らせ

yamamoto myamamoto @ itc.nagoya-u.ac.jp
2004年 11月 15日 (月) 11:38:30 JST


皆様

山本@名古屋大学です。

名古屋大学では、今年度から、企業の技術者を主な対象として、組込みソフト
ウェア技術者人材養成プログラム(略称: NEXCESS)を実施しています。

上級コース01「リアルタイムOSの内部構造」の受講生募集を開始しました。
募集のご案内をお送りします。

リアルタイムOSとして、TOPPERS/JSPカーネルをとりあげ、
開発者による内部構造解説を行うことがTOPPERS-usersとしては見逃せません。
多数のお申込みをお待ちしております。

# 以下のメールは、いくつかのメーリングリストを通じてお送りしています。
# 複数のコピーを受け取られる方にお詫びします。

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     名古屋大学 組込みソフトウェア技術者人材養成プログラム NEXCESS
                           からのお知らせ
 Nagoya university EXtention Cources for Embeded Software Specialists
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  ***      上級コース01「リアルタイムOSの内部構造」          ***
 ***        受講生を募集します (〆切 11/24 24:00)          ***
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組込みシステム技術の研究拠点である名古屋大学は、
  「組込みソフトウェア技術者人材養成プログラム(NEXCESS(ネクセス))」
を実施しています。

NEXCESSでは、企業の組込みソフトウェア技術者を対象とした教育を実施します。
企業のニーズに応えるため、学術的な知識に裏付けられた実務的・実践的な教材を
開発し、初級から上級まで幅広く教育を行います。

上級コース01「リアルタイムOSの内部構造」を
12月16日(木),17日(金),18日(土) に開講します。
受講生の募集を11月24日(水)24:00まで行います。
どうぞお申込み下さい。

上級コース01「リアルタイムOSの内部構造」の内容説明とお申込は、
以下のURLからおねがいします。
    http://www.nexcess.itc.nagoya-u.ac.jp/
      「開催コース」−「上級コース01:リアルタイムOSの内部構造」
               内容の説明とお申込み


■概要

最近の組込みソフトウェア開発では、リアルタイムOSが使われることが多くなっ
ていますが、リアルタイムOSを使いこなすためには、その内部構造について知っ
ていることが大きな助けになります。

このコースでは、μITRON仕様のリアルタイムカーネルである TOPPERS/JSPカ
ーネルを題材に、その内部構造について学びます。TOPPERS/JSPカーネルの開
発者2名が、なぜそのような設計にしたかに踏み込んで解説します。また、リ
アルタイムシステムの性能評価方法と、JTAG ICEを用いたソフトウェア開発環
境のセットアップ方法と使用方法についても学びます。

アプリケーション開発者がリアルタイムOSの内部構造を知ることで、OSの能力
を活かしたアプリケーションの設計が可能になります。また、性能評価方法を
学ぶことで、アプリケーションの正しい性能評価が可能になり、品質向上につ
ながることが期待できます。

リアルタイムOSを使った組込みソフトウェア開発に従事しているが、その内部
について全く知らないという技術者の方に最適なコースです。

■到達目標

・リアルタイムカーネルの内部構造が理解できる
・リアルタイムシステムの性能評価手法が理解できる
・JTAG ICEを用いたソフトウェア開発環境について理解できる

■対象者

・リアルタイムOSを用いた組込みソフトウェア開発に従事されている方、従事
 される予定の方、リアルタイムOSの研究・開発に従事される予定の方で、下
 の前提条件を満たす方。

■前提条件

・リアルタイムカーネルの使用方法(外部仕様)を理解していること
	申込み時にμITRON仕様について知っている必要はありませんが、
	開催日までに予習してきていただきます。
・C言語のプログラミングができること
・マイクロプロセッサの基本機能(機械語,割込み)について知っていること
	SH3について知っている必要はありません。

■実習教材

受講者1人に以下の実習教材1セットを用意しています。

・開発用ホストPC
	WindowsPC, GCC開発ツール(Cygwin環境)
	開発環境をセットアップ済
・演習用マイコンボード
	日立超LSIシステムズ製 MS7727CP01
	(http://www.hitachi-ul.co.jp/SH-SE/TENGINE/index.html)
・JTAG ICE
	ソフィアシステム製 JTAG ICE UniSTACII/J
	(http://www.sophia-systems.co.jp/ice/products/UniSTAC_J/)

■費用

無料

■場所

名古屋大学 IB電子情報館南棟 285演習室
住所:名古屋市千種区不老町
最寄駅:名古屋市営地下鉄名城線名古屋大学駅(3番出口)

■定員

20名
定員を超える受講申込みがあった場合には、選考します。

■開催日時

月日:12月16日(木),12月17日(金),12月18日(土)
時間:9:30〜17:00(昼休み 12:45〜13:45)

■講師

高田広章(名古屋大学),本田晋也(名古屋大学)

■内容

第1日目(12月16日)

・μITRON仕様の概要(復習)
・SH3のアーキテクチャ
・実習環境の立ち上げ(JTAG ICEのセットアップ)
・カーネルの構築手順
・JTAG ICEの使い方

第2日目(12月17日)

・リアルタイムカーネルの構造
・カーネルの典型的な動作例
・ディスパッチャ
・割込み出入口処理
・TCBとレディキューの構造
・サービスコールのコード解説(1)

第3日目(12月18日)

・待ち状態を表現するデータ構造
・サービスコールのコード解説(2)
・セマフォコントロールブロックの構造
・サービスコールのコード解説(3)
・カーネルの性能評価
・データ構造の改造と性能評価


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NEXCESSは、文部科学省/科学技術振興機構の科学技術振興調整費によって、
名古屋大学情報連携基盤センターが、名古屋大学大学院情報科学研究科の
協力を得て実施するものです。
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お問い合わせ先
 〒464-8601  名古屋市千種区不老町
        名古屋大学 情報連携基盤センター NEXCESS事務局
  TEL/FAX : 052-789-5284
  E-mail : nexcess @ itc.nagoya-u.ac.jp
  URL :  http://www.nexcess.itc.nagoya-u.ac.jp/
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