TOPPERSプロジェクトでは会員の皆様、TOPPERSにご興味をお持ちの方々にプロジェクトの成果や会員が関係する技術・商品・普及活動の最新動向をお知らせする場として「TOPPERSカンファレンス」を毎年開催しています。
第10回となる今年のカンファレンスのテーマは、
「リアルタイムシステムの原点を再考する」
です。
任意団体として活動を始めたTOPPERSプロジェクトが最初のオープンソースであるTOPPERS/JSPカーネルを公開してから、11年が経過しました。その後2003年にNPO法人を設立し、今年でまる10年を迎えます。2013年4月現在で団体正会員、個人会員、特別会員を含めた総会員数は約200となりました。その間、ITRON仕様の技術開発成果を出発点として、各種のリアルタイムカーネルやミドルウェアの開発・提供、次世代リアルタイムOS技術の開発、組込みシステム技術者育成のための教材開発などを行ってきました。また、組込みシステム開発を取り巻く状況が大きく変わってきていることに対応して、μITRON4.0仕様を発展させたリアルタイムカーネル仕様として、「TOPPERS新世代カーネル仕様」の策定およびそれに準拠した一連のリアルタイムカーネルの開発を進めています。昨年も多くの開発成果を公開することができました。
10年目の今年、リアルタイムシステムを原点から再考し、新たな一歩を踏み出したいと考えています。この機会にぜひカンファレンスにご参加いただき、TOPPERSプロジェクトの新しい動きに接していただければ幸いです。
会員(総会に出席の方) | 無料 |
会員(それ以外の方) | 無料* |
非会員 | 5,000円 |
学生または関連団体会員 | 2,000円* |
(更新日: 2013年5月28日)
9:30 | 受付開始 | |
[開会] 会場:コンベンションホール:梅 | ||
[特別講演] 会場:コンベンションホール:梅 | ||
10:00 - 10:50 |
「組込みシステム分野の情報セキュリティ」
新誠一(電気通信大学 情報理工学研究科 教授) 概要:組込みシステムは開発ツールとの通信ポートを持つものがほとんどである。この意味で、組込みシステムの情報セキュリティが緊急の課題として浮上している。ここでは、2012年に設置された技術研究組合制御システムセキュリティセンターの活動を中心に動向を解説する。 |
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11:00 - 11:50 |
「HEMS認証支援センター(ECHONET Lite)の活動紹介と今後への期待」
一色正男(神奈川工科大学 スマートハウス研究センター 所長、 慶應義塾大学 特任教授、W3Cサイトマネージャー) 概要:2012年11月21日にオープンした、ECHONET Lite機器の認証の支援を目的とした試験センターのセンター長として、これまでの取り組みと利用者の方々への期待に関して報告します。 |
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11:50 - 12:45 | 休憩 | |
■午後は、二つの会場でセッションがあります。 | ||
[トラックA] 会場:コンベンションホール:梅 | ||
12:45 - 14:15 | トラックA-1:TOPPERSの活動紹介 | |
「TOPPERS教育WG」
竹内良輔(教育WG主査/(株)リコー) |
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「TOPPERS TECS WG」
大山博司(TECS WG主査/オークマ(株)) |
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「委託型事業」
森田浩(委託型事業担当運営委員/ (株)アドバンストデータコントロールズ) |
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「TOPPERS開発者会議」
松原豊(開発者会議実行委員長/名古屋大学) |
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14:15〜14:30 | 休憩 | |
14:30〜16:00 | トラックA-2:技術・事例紹介トラック | |
「AUTOSAR OS仕様をベースとしたTOPPERS/ATK2」
鴫原一人(名古屋大学) 概要:2013年1月にTOPPERSプロジェクトからオープンソースとして公開した、AUTOSAR OS仕様をベースとした次世代車載システム向けRTOSである、TOPPERS/ATK2-SC1、TOPPERS/ATK2-SC3について紹介します。また、OS以外も含めた今後のAUTOSAR仕様に対する取り組みについても紹介します。 | ||
「HRP2カーネルの特徴を生かしたSpaceWireミドルウェアの開発」
高田光隆(名古屋大学) 概要:昨年度に公開したHRP2カーネルと宇宙機向けネットワーク規格として科学衛星への採用が始まっているSpaceWireを通信ミドルウェアとするソフトウェアプラットフォーム(SpaceWire OS)を開発してきました。本講演では、ソフトウェアプラットフォームの概要、TOPPERS新世代カーネルのコンフィギュレーションを基に新規設計したミドルウェアの構成、HRP2カーネルの保護機能を活かしたミドルウェアのAPIなどについてご紹介します。 | ||
「HDDデュプリケータへのTOPPERS/FI4の導入と効果」
横川龍雄((株)ワイ・イー・シー) 概要:HDDデュプリケータへのTOPPERS/FI4導入に至る経緯と導入までの取り組み、その後の製品開発への効果について、市場動向の変化を交えながらご紹介します。 | ||
[トラックB] 会場:コンベンションホール:鶯 | ||
12:45 - 14:15 | トラックB-1:チュートリアル | |
「TOPPERSコンフィギュレータの進んだ使い方」
高田広章(TOPPERSプロジェクト会長/名古屋大学) 概要:TOPPERS新世代カーネル向けのコンフィギュレータは、新たな静的APIを容易に作れる仕組みになっている。このチュートリアルでは、ASPカーネルに対して新たな静的APIを追加する方法を中心に、コンフィギュレータの進んだ使い方を解説する。 |
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14:15 - 14:30 | 休憩 | |
14:30 - 16:00 | トラックB-2:TOPPERSカーネル と TECS と mruby | |
「mrubyの概要と組込みシステム開発への利用」
田中和明(九州工業大学、軽量Rubyフォーラム 理事) 概要:Rubyは、そのプログラムの可読性が高いことでWebシステムの開発では一般的になってきています。このメリットを組込みシステムの開発に利用できるmrubyを紹介します。具体的なシステム開発の事例と簡単な実演を行います。 |
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「TOPPERSリアルタイムカーネルでのmrubyの使用 〜はじめてみようTOPPERSでmruby〜」 本田晋也(名古屋大学) 概要:軽量スクリプト言語であるmrubyのプログラムをASPカーネルで実行させる方法や、クラスの作り方等について紹介します。また、mrubyのメモリ使用量やリアルタイム性の評価についても紹介します。 |
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「TOPPERS/ASP+TECS+mruby」
大山博司(TECS WG主査/オークマ(株)) 概要:TOPPERS/ASP+TECS 上で mruby VM を TECS コンポーネントとして扱う方法と、MrubyBridgePlugin を使って TECS コンポーネントを mruby から直接操作する手段について説明します。 |
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[ミニ展示] 会場:コンベンションホール:ホワイエ | ||
11:45 - 17:15 |
・TOPPERSプロジェクト10年の歩み ・HEMS認証支援センターによる活動紹介 ・TOPPERSが支援するETロボコンの試走イベント などの展示が行われます 16:15~17:00にはコンベンションホール:鶯にてTOPPERSプロジェクトの通常総会を開催します。総会に出席されない方は、ミニ展示をご覧ください。 |
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[基調講演] 会場:コンベンションホール:梅 | ||
17:15 - 18:00 |
「TOPPERSプロジェクトの現状と方向性」
高田広章(TOPPERSプロジェクト会長/名古屋大学) |
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18:00 - 18:15 | 休憩 | |
18:15 - 19:30 | [懇親会]会場:コンベンションホール:鶯、ホワイエ | |
18:15 | 開会
・TOPPERS of the Year 発表 ・ほか |
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20:00 | 閉会 |