TOPPERSプロジェクトでは、会員の皆様、TOPPERSにご興味をお持ちの方々にプロジェクトの成果や会員が関係する技術・商品・普及活動の最新動向をお知らせする場として「TOPPERSカンファレンス」を毎年開催しています。
第7回となる今年のカンファレンスのテーマは、「高信頼化への取り組みとその成果 −機能安全、検証スイート、形式手法、省エネルギー−」です。
2003年にNPO法人として設立しましたTOPPERSプロジェクトは、今年でまる7年を迎えます。2010年3月末現在で団体正会員、個人会員、特別会員を含めた総会員数は220を越えています。その間ITRON仕様の技術開発成果を出発点として、各種のオープンソースのリアルタイムカーネルやミドルウェアの開発・提供、次世代リアルタイムOS技術の開発、組込みシステム技術者育成のための教材開発などを行ってきました。他方、組込みシステム開発を取り巻く状況は大きく変わってきており、TOPPERSプロジェクトでは、μITRON4.0仕様を発展させたリアルタイムカーネル仕様として、「TOPPERS新世代カーネル仕様」の策定を進めています。また、TOPPERSプロジェクトでは2006年からHiQOS(High Quality Open Source)を謳って、高信頼化に取り組んでまいりました。
この機会に是非カンファレンスにご参加いただき、TOPPERSプロジェクトの新しい動きに接していただければ幸いです。
ポスター | ||
社内掲示、回覧などにご利用ください。
|
会員(総会に出席する方) | 0円 |
会員(総会に出席しない方) | 3,000円 |
非会員 | 15,000円 |
学生 | 3,000円 |
9:30 | 受付開始 | |
[開会] 会場:コンベンションホール:梅 | ||
10:00 | 開会挨拶 | |
[特別講演] 会場:コンベンションホール:梅 | ||
10:00 - 11:00 | 「品質立国日本の再生」 飯塚悦功(東京大学教授) かつて、「品質の時代」に成功をおさめた品質立国日本であったが、時代・社会の変化とともにその地位は低下した。未曾有の不況下、「新・品質の時代」を迎えて、この新たな時代に必要なことは何か、ソフトウェアをキーワードとして目指すべき方向性を探る。 |
|
11:00 - 11:45 | 「TOPPERSプロジェクト活動報告」 加藤 博之(TOPPERSプロジェクト副会長)
|
|
11:45 - 12:45 | 休憩 | |
■午後は、二つの会場でセッションがあります。 | ||
[トラックA] 会場:コンベンションホール:梅 | ||
12:45 - 14:05 | トラックA-1:カーネルトラック | |
「MPUを用いたTOPPERS/HRP2カーネル」
石川 拓也(名古屋大学) TOPPERS/HRP2カーネルは、TOPPERS/ASPカーネルをベースとした、保護機能を持ったリアルタイムOSです。本講演では、まず、HRP2カーネルの概要について説明します。その後、HRP2カーネルにおいて、Memory Protection Unit(MPU)を用いてメモリ保護機能を実現する方法について説明します。 |
||
「組込みマルチプロセッサシステム向けタスクマイグレーション手法 〜制御系及びマルチメディア系アプリケーションへの適応〜」 本田 晋也(名古屋大学) マルチプロセッサ対応のTOPPERS/FMPカーネルの大きな特徴として、タスクの実行するプロセッサを動的に変更できるタスクレーションの機能が挙げられます。本講演では、制御系アプリケーション及びマルチメディア系アプリケーションを題材に、タスクマイグレーション機能の適用方法について紹介します。 |
||
14:05〜14:20 | 休憩 | |
14:20〜16:00 | トラックA-2:教育・事例トラック | |
「ETロボコン:Mindstorms-NXT用μITRON教材と今後の教育活動について」
竹内 良輔(TOPPERSプロジェクト教育WG主査) ETロボコン向け、Mindstorms-nxt用TOPPERS/JSPおよびTOPPERS/ASP+TECSプラットフォームと教育コンテンツについて説明を行います。また、今後の教育WGの活動内容についても紹介します。 |
||
「組込み開発者向けTECS教育教材の紹介」
金 スンヨプ((株)デジタルクラフト) 2009年度TOPPERS公募型事業の「組込み開発者向けTECS教育教材」プロジェクトの成果報告及び教材の紹介 |
||
「TOPPERSの先に見えたもの」
花岡 周平((株)ミマキエンジニアリング) データ処理からみた同一ハードウェア構成におけるTOPPERS導入前と導入後の装置パフォーマンスの改善について | ||
「レース用ソーラーボートコントローラへのTOPPERS/ATK1の利用」
浦部 洋(ソーラーボート 都田チャレンジチーム) 毎年夏に開催されるソーラー&人力ボートレースに出場するソーラーボートの制御ECUにTOPPERS/ATK1を利用しました。SH7125へのATKの移植、アプリの構成、等についてご説明致します。 | ||
[トラックB] 会場:コンベンションホール:鶯 | ||
12:45 - 14:05 | トラックB-1 | |
「機能安全対応 自動車制御プラットフォームの開発 〜国内初のプロセス認証取得に向けた活動〜」 井上 欣也((株)ヴィッツ) 平成18年度 戦略的基盤技術高度化支援事業「機能安全対応自動車制御用プラットフォームの開発」における研究成果と、その後の当社独自の活動による国内初のプロセス認証取得により、機能安全規格が求めることの意味、機能安全認証の取得方法、安全設計の考え方について明確になってきました。これらについてと、今後TOPPERSから公開予定の「機能安全対応RTOS」についてご紹介いたします。 | ||
「形式手法調査グループ活動報告」
堀 武司(北海道立総合研究機構) 機能安全対応ソフトウェア開発の研究活動の一環として、形式手法に関する調査に取り組みました。VDM, Z記法、Bメソッドの3手法を中心に、現場開発者の視点から見た形式手法の活用可能性について紹介します。 |
||
14:05 - 14:20 | 休憩 | |
14:20 - 16:00 | トラックB-2:アドバンストピックス | |
「コンソーシアム型研究によるTOPPERS新世代カーネル向けテストスイート開発」
鴫原 一人(富士ソフト(株)) 2009年度より、名古屋大学 組込みシステム研究センターと複数の企業で研究コンソーシアムを形成し、TOPPERS新世代カーネル(ASP/FMP)に対する包括的なテストスイートの開発と実施を行っている。2009年度の研究成果と、2010年度の展望について紹介する。 |
||
「組込みソフトウェアの省エネルギー化に向けて」
冨山 宏之(立命館大学) 組込みシステムの省エネルギー化は、バッテリー駆動時間の長期化だけではなく、環境の保全という観点からも重要である。本発表では、組込みソフトウェアの省エネルギー化に関する先端研究を紹介する。 |
||
「TECSのRPC(リモート呼出し)機構」
安積 卓也(立命館大学) 組込みコンポーネントシステムTECSは、大規模化、複雑化する組込みシステムの開発を支援するものです。TOPPERSプロジェクト コンポーネント仕様WGで仕様検討・開発を進めてきたもので、昨年の5月に一般公開いたしました。本講演では、本年度早期リリース予定のRPC(リモート呼出し)機構を中心に、TECSの要素技術をご説明いたします。 |
||
[ミニ展示] 会場:コンベンションホール:ホワイエ | ||
11:45 - 17:00 |
TOPPERSプロジェクト会員企業による展示 16:10〜16:55にはコンベンションホール:鶯にてTOPPERSプロジェクトの通常総会を開催いたします。 総会に出席されない方は、ミニ展示をご覧ください。 |
|
[基調講演] 会場:コンベンションホール:梅 | ||
17:00 - 18:00 |
「TOPPERSプロジェクトの現状と方向性」
高田 広章(TOPPERSプロジェクト会長/名古屋大学) |
|
18:00 - 18:10 | 休憩 | |
18:10 - 19:30 | [懇親会] 会場:コンベンションホール−鶯、ホワイエ | |
18:10 | 開会
・TOPPERS of the Year 発表 ETロボコンへの協力 が受賞しました! |
|
19:30 | 閉会 |