(toppers-users 3700) Re: HRPのソースコードの件

高橋和浩@nifty takahashi_kazuhiro @ nifty.com
2011年 11月 9日 (水) 17:19:56 JST


MLの皆様、むらなかさん こんにちは

アライブビジョンソフトウエアの高橋です。

> > 
> > > ただ、TOPPERSのHPにも「メモリ管理周辺などいくつかの機能が実装されていません」
> > > と注意書きがあるので、この部分がカットされているように思いますがいかがでしょうか?
> > 
> > カットされているように思われるのでしたらその箇所を具体的にご指摘ください.
> > 
> 
> HRP1.0の doc\hrp-design-log.txt の説明には、
> ●ユーザスタック領域の保護
> のmap_pagesとunmap_pagesが見当たらなかったのですが、
> あくまで、そのドキュメント自身1.0のM68040のメモなので、1.0.3では不要なものなのかも知れません。
> 

MIPSとMMUの関連の知識に明るくありませんが、少し理解しました。
ユーザースタックも、ミスヒットの例外で設定されるという理解です。

話を元に戻しますが
(toppers-users 3687)の
> 個人的には,検証工数の増分はさほどではない気はしています(って書くと検証チームに刺殺されるかも)けれど,
> 先のメールで長めに書いたとおり,ほぼ全てのサービスコールに係ってくる時間的なオーバヘッドは
> どうなのかなというのは気になります.
>

この件について意見を述べるためにHRPの実装のことを聞いた次第ですが
(toppers-users 3688)でむらなかさん書かれている内容からオーバーヘッドがかからないということ
言っているようであれば、(内容を確認しているのですがお返事がないので不確定ですが、たぶん)
保護ドメインカーネルオブジェクトによる保護方法については、異論は無い(少なくともオーバヘッドについて)という
ことですよね。

一応、HRPの時間的オーバーヘッドは、例外が起こるたびに登録していく方式なので、オーバーヘッドは
結構あるように思います。
つまり、保護ドメインカーネルオブジェクトのオーバーヘッドが多少あった
としても、例外によるメモリ管理テーブルの更新に比べたら相対的にもオーバーヘッドが高くなるもの
でもないという意見を述べたかったわけです。

つたない知識で、HRPのメモリ保護の部分を理解したつもりでいますが、その理解は違うよ
ということがあれば、どなたでもご指摘いただければ幸いです。

最後に、HRPのOSSとしての依存部の公開について尽力されたむらなか様に
重ねて感謝いたします。
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高橋和浩
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