(toppers-users 3392) Re: 時間処理関連の確認法
Hiroaki TAKADA
hiro @ ertl.jp
2011年 1月 29日 (土) 17:32:05 JST
こいさん
テストプログラムの取り込み方法ですが、例えば、test_utm1 であれば、
test_utm1.* をカレントディレクトリにコピーした後、
perl ../configure -T cq_starm_gcc -A test_utm1 -U test_lib.o
でうまくいくはずです。-U test_lib.o が user.txt の 10.3節に記載して
あります。user.txt が膨大で読むのが大変というご指摘はわかりますが、
読むよりずっと苦労して書いていますので、しっかり読んでいただけると
幸いです。
configure の使い方は user.txt の5章にあります。../test を指定する
としたら -a オプションです。ただし、.cfg ファイルだけはカレントディ
レクトリにコピーする必要がありますので、上記の方法が簡単だと思いま
す。
syslog からリターンした後に動くのは、logtask とシリアルドライバの
割込みです。logtask とシリアルドライバの実行終了を待つためには、
logtask_flush を読んで下さい。この説明も 8.3.1節にあります。
高田広章
名古屋大学
(11/01/29 15:40), koizumi yoshiyuki wrote:
> 高田先生
> こいさんです。
>
> 大変失礼な質問をしたことをお詫びします。
> 恥を忍んで、小生の勘違い、失敗をメモします。
> TOPPERSを始めた当時一度はuser.txtに目を通しましたが、今回質問したよう
> な事項が記載されているとは読みきれませんでした。というより、膨大な情報の
> 前に折れてしまい、その後は忘れてしまったのが本音です。今までは、分かる範
> 囲で使用して来ました。不明事項があると、手元の資料より、net検索で入手し
> た多少あやふやな情報を元に理解を深めていたのが実情です。
> 質問後、再度読み直しまし反省しきりです。
> 1 アプリ名の指定
> perl ../configure -T cq_starm_gcc -Aperf0 を実行するとsample1のソース
> を取る込まれません。意図が分からず混乱です。sample1が取り込まれ、実行
> ファイル名が変わると理解していました。
> 2 テストプログラムの取り込み
> 今回の質問で、-Aperf0はテストプログラムが取り込まれるらしいと理解。
> ならば、-ttestの追加でperf0取り込まれると考えましたが取り込まれませ
> ん。Makefileが無いと叱られます。そこで、-t../testを実行するとやはり
> Makefileが無いと叱られます。
> perl ../configure -T cq_starm_gcc -Aperf0 -t../test
> 意味も無くsample/Makefileをtestにコピーして再実行
> 出来ました、出来ました。これでようやく分かりかけました。
> 3 -Dオプション
> 「-D ..」では駄目なのですね。
> -T cq_starm_gccは../targetを探してくれるので、-testでも探してくれても
> 良さそうです。ならば、-D..これもNGでした。
> 4 Makefileの指定
> ../configure -Tcq_starm_gcc -Aperf0 -t../test -mMakefileは正常に動作し
> す。が、
> ../configure -Tcq_starm_gcc -Aperf0 -t../test -m../sample/Makefileは動作
> しませんでした。
> 失敗です。../sample/Makefileのファイル名がMakefile.bakになってしまいま
> した。(ここには不具合がありそうです)
>
> このメモは相当整理されています。ここまで来るには、語れない多くの失敗が
> ありました。何かの役に立てば幸いです。
> テストには小生が欲しいと思ていた色々なサンプルがあります。sample1のよ
> うにtest下のプログラムの具体的な使い方の説明(触ってみたい、面白そうと思
> わせる)が欲しいと思いました。netのTOPPERS使用例も大半はsample1のmakeと動
> 作した、動作せずくらいしか書かれていません。testの使い方の説明が欲しいで
> すね(さくらでも)。TOPPERSでて供されている資料には様々なことが書かれてい
> ます。しかし、最初に見たときは挫折でした、情報が濃すぎる気がしています。
> 利用する立場向けのモノがあると嬉しいですね。(入門、利用者など)
> 色々有難うございました。先に進めそうです。
> 以上
> **
>
> 2011年1月28日13:55 koizumi yoshiyuki <koizumiyoshiyuki @ gmail.com
> <mailto:koizumiyoshiyuki @ gmail.com>>:
>
> 高田先生
> こいさんです。
> 有難うございました。ざっと見まして、評価の手法を理解しました。性能
> 評価用システム時刻は遡らずに動作し、ms以下の時間が0や999に近い処
> まで変化していればOKとしましょう、これを基準に微小時間待ちのテストと
> 理解しました。やってみます。
> テストプログラムで気になることがあります。
> 1 syslogの完了を待つ事は可能でしょうか。
> 2 1が可能ならlogタスクよりmainタスクの優先度を高くすると微小時間
> 読み出しの差分は自分のオーバヘッド(2回読みと評価)と、タイマのカウン
> トアップだけになり、テスト制度をあげる事が出来ると思っています。(差
> 分の見積もりが可能)
> ある意味、組み込みはタイマの精度全ての基準です。この確認を可能限り
> 正確にしておく必要があると思っています。target_timer_probe_int()の誤
> りが簡単に見つかる手法を考えていました。
> nsの待ち処理は命令実行のクロックを算出して、実測が正しい手順でしょ
> うかね。
> 追伸、 レベルの低い話ですみません。
> 小生、TOPPERSはsample1以外は動作させたことはありません。test下のプ
> ログラムを実行するには、sample1用のconfigureを実行しsample1関連の
> ソースを削除して、必要なソースをtestからコピー、makeを修正して実行の
> 手順で良いのでしょうか。
> testに何かあることは知っていましたが、どう使うのか良く分からずに居
> ました。
> 以上
>
>
> 2011年1月28日11:06 Hiroaki TAKADA <hiro @ ertl.jp <mailto:hiro @ ertl.jp>>:
>
> こいさん
>
> 性能評価用システム時刻の取得のテストは test/test_utm1 に、微少時間
> 待ちのテストは test/test_dlynse にありますが、test_utm1 は時間が遡
> らないことのテストで、時間が正しいかまでは見ていません。
>
> 時間が正しいか見るには、
>
> get_utm → tslp_tsk(xxミリ秒) → get_utm
>
> の順で発行して、get_utm の返す値の差が xxミリ秒におおよそ一致してい
> ることをチェックしてもらえばよいと思います。
>
> 高田広章
> 名古屋大学
>
> (11/01/28 10:56), koizumi yoshiyuki wrote:
> > こいさんです
> > TOPPERS/ASPを同一アーキテクチャのボードに移植しました。オリジ
> ナルと
> > は、CPUのクロックが異なります。又、タイマのHWを変更しました。
> > TOPPERSの時間関連の処理はタイマ割りこみに時間、性能評価用シス
> テム時刻
> > の取得、微少時間待ちがあります。これらが正しく動作しているこ
> とを確認する
> > にはどうすればよいのでしょう。
> > タイマ割りこみ時間はsample1のtslp_tsk(10秒)の時間を計ればよい
> と思いま
> > すが、性能評価用システム時刻の取得時間と微小時間待ちの待ち時
> 間が正しいこ
> > とはどうすれば確認できるのでしょうか。
> > これらを確認するためのアプリケーションが入手できればと思って
> います。
> > よろしくお願いします。
> > 以上
>
>
>