(toppers-users 3224) NEP「リアルタイム性保証技術」コースの案内

Hiroaki TAKADA hiro @ ertl.jp
2010年 7月 7日 (水) 10:03:04 JST


TOPPERS関係者各位

8月3日(火)に名古屋大学において、私が講師となって「リアルタイム性保証
技術」というコースを実施します。リアルタイムスケジューリング理論や性
能評価技術に関して1日かけて解説します。

ご興味をお持ちの方は、参加をご検討くださると幸いです。

高田広章
名古屋大学

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  名古屋大学 大学院情報科学研究科 附属組込みシステム研究センター
        人材育成プログラム(NEP)からのお知らせ
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NEP事務局から,受講者募集のご案内です.

NEPでは,この度,
  「リアルタイム性保証技術」
を以下の日程で、開講します。

   8月3日(火)9:15 - 17:00

本コースの受講生募集を,7月27日(火)24:00 までWebで行います.
※ただし定員になり次第,締め切らせていただきます.

コース概要とお申込みページはこちら
http://www.nces.is.nagoya-u.ac.jp/NEP/T06.htm

どうぞ,Webからお申込み下さい.

■費用
・受講料 2万円
 お申し込み後に,名古屋大学大学院情報科学研究科会計掛から,振込先
などの情報を明記した請求書を送付します.請求書を受理された後に,お
支払い下さい.

■場所
 名古屋大学 情報基盤センター 4F演習室
 ( http://www.nces.is.nagoya-u.ac.jp/access/index.html )

■定員
30名
先着順となります

■講師
高田広章(名古屋大学)
講師は,都合により変更される場合があります.

■概要
自動車や工作機械の制御システムなど,機械を制御する組込みシステムにおい
ては,与えられた時間要件を満たして動作することを保証すること(リアルタ
イム性保証)が求められます。

このコースでは,このようなシステムにおけるリアルタイム性保証のための技
術について,理論面と実践面の両面から解説します。特に,リアルタイムOSを
用いて複数の処理を並行に実行している時に,各処理が時間制約を満たすこと
を検証するための理論体系であるリアルタイムスケジューリング理論について
詳しく解説します。また,リアルタイムシステムの性能評価手法についても解
説します。

■実習機材
なし

■到達目標
リアルタイムスケジューリング理論とその適用方法、リアルタイムシステ
ムの性能評価技術を理解し、開発現場において実践できるようになる

■対象者
以下の(1)-(2)がOR条件で合致する方
(1)組込みリアルタイムシステム開発において,主に,設計・実装・テスト
工程の業務担当者.
(2)リアルタイムスケジューリングやリアルタイム性保証技術に関して体系
的に学びたい方.

■前提条件
・組込みシステム開発とリアルタイムOSの基礎的な事項に関して理解していること.

■特記
(1)撮影に関する協力  
講義の様子を撮影し,復習・講義改善・電子教材開発へ利用する計画があり
ます.皆様の画像・音声が記録され,電子教材として配布される可能性があ
ります.

(2)アンケートに関する協力  
講義の前中後に,アンケートや簡易テストなどを実施する場合があります.
アンケートは,上司や部下の方へ実施する場合があります.これらの調査は,
本教育の効果に関する研究目的のみで実施し,個別のデータは,配布されま
せん.ただし,個人情報が特定されないよう統計処理するなどして,論文な
どで発表される場合があります.

■内容
○1時限(9:30〜11:00)
・リアルタイムシステムとリアルタイム性保証
- リアルタイムシステムとは?
- リアルタイム性保証のアプローチ
- リアルタイムシステムの性能指標
・リアルタイムスケジューリング理論(1)
- リアルタイムスケジューリング理論とは?
- Rate Monotonic Analysis
- Critical Instant定理

○2時限(11:15〜12:45)
・リアルタイムスケジューリング理論(2)
- 最適な優先度割付け
- プロセッサ使用率によるスケジュール可能性判定
- 優先度逆転とその解決アプローチ
- 非周期スクの扱い
- オーバロードの扱いとQoS制御

○3時限(13:45〜15:15)
・リアルタイムスケジューリング理論(3)
- リアルタイムスケジューリング理論の適用事例
・最悪実行時間解析
- 最悪実行時間解析の困難性
- タイミングスキーマによる解析
- 最適化問題への帰着による解析

○4時限(15:30〜17:00)
・リアルタイムシステムの性能評価
・確率的なリアルタイム性保証

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お問い合わせ先
 〒464-8601
名古屋市千種区不老町 C3-2(631)
大学院情報科学研究科 附属組込みシステム研究センター
     NEP事務局
TEL : 052-789-5284
FAX : 052-789-4237
E-mail : nep @ nces.is.nagoya-u.ac.jp
URL : http://www.nces.is.nagoya-u.ac.jp/NEP
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